照明。 [オペラ]
オペラのような舞台芸術で舞台を綺麗に見せる要素の一つに照明があります。
照明が入る前の舞台とその後とは全く違って見えますし、奥行きや空間の広さが光の当て方によって変化します。
自分は照明が入ったときのあまりの違いにいつも驚かされています。まるで違う舞台のようになり、舞台が急に生きだした感じするのです。
舞台の背景は絵で書かれていることが多いのですが、実際のセットと絵の境目を分らなくして、背景がどこまでも続いているように観客が感じるようにしてくれることも
照明の大きな役割です。
奥行きを実際よりも広く感じさせることは、歌い手にとって声の飛ばない奥のほうで歌わなくてはいけなくなることを回避してくれる役割もあるのです。
本場、イタリアでは背景の絵を書く職人の数がものすごく減っているようです。
最近のオペラは現代演出がとてもはやっていて、このように昔からの背景画を使った舞台を見ることが少なくなりました。
そのオペラの時代背景や設定を忠実に実行する舞台をやはり自分は見たい気がします。
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