いよいよです。 [オペラ]
GPも終わりいよいよ本番です。
思い起こせば、今回は本当に役作りに悩みました。
「フィガロの結婚」の伯爵は貴族なので、やはり日本人にない性格も多く自分にはとても難しい役でした。
その役のキャラクター設定などは今回ほど悩んだことは今までなかったなぁ…。
特に歩き方や自分より下の身分の人間に接するときの仕草はかなり練習しました。
自分には歩き方に少し変な癖があるのでかなり気を付けないといけません。
ちょっと下半身が弱いのです。
これは今回だけじゃなくて一生の課題だと自分は思っていますが…。
「フィガロの結婚」では、貴族は(ケルビーノも貴族と考える場合もありますが)アルマヴィーヴァ伯爵一人です。
貴族にはやはり上品な歩きかたや気品が漂っていなければなりません。
それが常に分る芝居をしなくてはいけないの大変です。
本番は今までやって来たことが発揮できるといいです。
今回、我ながら少し成長できかなっと思います。
頑張ります。
ところで
昨日の夜は、歯が痛くて全く寝れませんでした。
結局、親知らずが原因でしたが…。
夜中にあまりの痛さに七転八倒しました。
歯医者ってどこ探しても。救急ってないんですね。
夜明けまで死にそうになりながら待ちました。
自分の親知らずはかなり特殊で抜くには大学病院での手術が必要だそうです。
今回は痛み止めの薬で止めました。
暇なときに早く抜いてしまいたいものですね。
今はそれどころじゃないですけど…。
明日はG・P! [オペラ]
明日は「フィガロの結婚」のG・P(本番前の最後の通し、全て本番通り行います。)です。
いよいよ、本番って感じがしてきましたね。
既にHP(GPの前の通し練習。)でメイク&衣装つきで通しをしているのでもう一回GPをする感じですが…。
やはり学校の公演となると通しやオーケストラ付きの稽古の回数がとても多いです。
それが学校公演のよさでもあるんです。
長いスパンで多くを練れる環境はありがたいものです。
ところで
前回の衣装&メイク付き稽古のときに写真を一枚撮ったのでのっけちゃおうかなぁ…
なんか、ナルシストみたいに思われるかも…
でも、別人みたいなんで載せちゃいます。
こんな感じです。
3幕の結婚式のときの伯爵です。
家は疲れます。 [オペラ]
今日は家で次回の仕事の譜読みと練習をしました。
やはり、家で歌うと疲れますね…。
全く響かないし上に洗濯物が干してあるので音を吸いまくりです。
なんか、鍛えられてるのか?そうでないの?分りませんが、
声がすぐ嗄れたことは確かです。
今日はオペラの通し稽古が違うキャストの日だったために学校に開始時刻ギリギリに行き、見学。
あまった時間に少し練習をしたら、結構喉枯れは治ってました。
でも、その練習室はかなり響くので調子が良いかは分りません。
響きは助けになりますが、色々なものが正確にはよく分りませんよね。お風呂場で鼻歌を歌うオヤジみたいな感じで響いてる自分の声を聞いて気持ちよくなっちゃうんです。つい…
しかも、響きがあると多少音程が悪くても気にならないですし…。
うーん、奥が深いですね。(って、そーか?)
照明。 [オペラ]
オペラのような舞台芸術で舞台を綺麗に見せる要素の一つに照明があります。
照明が入る前の舞台とその後とは全く違って見えますし、奥行きや空間の広さが光の当て方によって変化します。
自分は照明が入ったときのあまりの違いにいつも驚かされています。まるで違う舞台のようになり、舞台が急に生きだした感じするのです。
舞台の背景は絵で書かれていることが多いのですが、実際のセットと絵の境目を分らなくして、背景がどこまでも続いているように観客が感じるようにしてくれることも
照明の大きな役割です。
奥行きを実際よりも広く感じさせることは、歌い手にとって声の飛ばない奥のほうで歌わなくてはいけなくなることを回避してくれる役割もあるのです。
本場、イタリアでは背景の絵を書く職人の数がものすごく減っているようです。
最近のオペラは現代演出がとてもはやっていて、このように昔からの背景画を使った舞台を見ることが少なくなりました。
そのオペラの時代背景や設定を忠実に実行する舞台をやはり自分は見たい気がします。
フィガロの結婚 [オペラ]
次回の演奏会は
武蔵野音楽大学オペラ『フィガロの結婚』
全4幕イタリア語上演(字幕付き)
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ
指揮:北原幸男 演出:ヨハン・ゲオルグ・シャールシュミット
会場:武蔵野音楽大学江古田キャンパス内 ベートーベンホール
(西武池袋線江古田駅徒歩5分)
4月/29日18時開演 /30日18時開演
5月/2日18時開演 /3日14時開演
全席指定 2500円
キャスト
4/29、5/2 4/30、5/3
アルマヴィーヴァ伯爵 谷 友博 / 月野 進
伯爵夫人 津山 恵 / 土谷 香織
ケルビーノ 但馬 由香/ 守谷 由香
フィガロ 清水 良一/ 西村 朝夫
スザンナ 西本 真子/ 前川 依子
マルチェッリーナ 小畑 朱美/ 金川 歩
バルトロ 杉谷 直信/ 村山 洋介
バジリオ 西塚 巧 / 丸谷 周平
クルツィオ 日野 真一郎/ 井上 雄太
アントーニオ 三戸 大久 / 上田 誠司
バルバリーナ 高江洲 里枝/ 肥沼 諒子
花娘1,2 小澤 可乃 / 丸山 さち
吉田 静 / 小杉 瑛
合唱:武蔵野音大オペラコース合唱団
管絃楽:武蔵野音大管弦楽団
自分はアルマヴィーヴァ伯爵役にて出演します。
興味のある方はご一報を!!
チケットぴあでも購入可能です。 pコード:221-063
フィガロの結婚 [オペラ]
NHKBSでモーツアルト生誕250年を祝し、モーツアルトのオペラを1週間くらいの間、深夜放送していたのをビデオに撮っていたのを忘れていたので今日、早速見ることにしました。
すると…
なんと、映像と音声にかなりのズレが。こんなことってあるんですね。
かなりのディレイタイムがあるので気持ち悪くて見てられませんでした。
明日の稽古のために見ようとおもったのですが、音声だけで我慢します。
明日はいよいよ初の立ち稽古になります。
(5月の『フィガロの結婚』の稽古です。)
稽古は既に月曜から始まりましたが、伯爵は1幕の初めのほうは出番がないので。
明日はたぶんスザンナ、バジリオ、伯爵の三重唱の立ちを稽古すると思います。
場面は
伯爵に昨夜、バルバリーナのとこにいたことを見つかってしまったケルビーノがスザンナにそのことを話しにやって来たところに運悪く伯爵がやってきてスザンナを口説き始めます。
そこへバジリオが…。
間が悪いと思った伯爵は椅子の後ろに隠れます。
椅子の後方には伯爵、前方にはケルビーノが隠れています。
(演出によって違いますが、紙一重の状態でお互いが隠れているという設定です。)
バジリオは伯爵を探しにスザンナのいる部屋へやってきました。
中略…詳しくは今度書きます。
隠れていた伯爵ですが、バジリオの話に我慢できず、憤慨し出てきてしまいます。(三重唱)
そして、偶然にも隠れているケルビーノを発見してしまいます。
っとこんなシーンです。
コミカルな場面な上、芝居のタイミングが難しい場面です。
この場面でスザンナは混乱の余り、気絶してしまいます。
(伯爵とバジリオがケルビーノが隠れている場所に近づくのを防ぐためにわざとしたとする演出もあります。)
ところで
オペラにはよく気絶してしまう場面が多くあります。
チマローザの『秘密の結婚』でも伯爵が喋りすぎて過呼吸になり気絶したりします。
その他にも
映画の『カストラート』では、その絶世の歌声を聞いた婦人たちがバタバタと気絶したとか…。
とにかくこの時代の衣装はかなりきつかったみたいでコルセットの締め付けにより気を失うこともあったらしいです。
(コルセットの締め付けにより気持ち悪くなり降板したオペラ歌手がいるとかいないとか…)
『パイレーツ・オブ・カリビアン』でもコルセットがきつくて気絶して海に落ちてしまうシーンがあります。
そのため昔はよく気絶する人が多かったらしいです。
そして(ここからが需要ですよ…って偉そうに言ってみました。)
よくオペラで貴族達がよくもっているハンカチありますよね。
皆、手に持ってブラブラさせて降りますが、
あれには実は気付け薬がしみこませてあるのです。
ですの気絶しそうになったときはそのハンカチの香をかいでいたのです。
その影響を受けてパヴァロッティはお腹がすいたときのために焼肉の匂いをハンカチにしみこませているとか…
というの冗談ですが
日本では微妙にずれましたが… [オペラ]
日本では微妙に過ぎてしまいましたが、イタリア時間では…。
今日、2月17日はプッチーニのオペラ『蝶々夫人』が初演された日です。それは1904年のことなので、今から102年前のことです。2年前は初演から100年の年だったので、NHKのオペラニューイヤーコンサートも『蝶々夫人』のハイライトでした。
このオペラは日本ではかなり有名なオペラで、上演回数もかなり多いです。
なんせ、日本の長崎が舞台ですから!
いつも、思うのですが…。
やっぱり、ピンカートンって酷い奴ですね。
気ままな気持ちで結婚!!なんて、しかも15歳の蝶々さんと。
許しがたいですね…。
しかも、自責の念に駆られ蝶々さんに直接会うこともできません。
彼はこのとき蝶々さんの愛の重さに逃げたのです。
きっと、自害してしまうことも予想できたと思うのですが?
それからもきっと目をそらしてしまったのです。
そんなことなら、日本に帰ってこないで口裏合わせて、海で死んだことにしてしまえばいいのに…。
そうすれば蝶々さんは死ななかったですかね?
子供もいるし。どうでしょ?女性の気持ちは男の自分には謎です。
ところでこのオペラのバリトン役シャープレスは身に付けておきたい役の一つですね。(やはり上演回数が多いですし。)
あとは『椿姫』のジェルモン!この2役はいつでも歌えるようにしたいものです。
やはり、レパートリーは多いほうがいいですね。
自分もこれから将来的に何をやって行くか決めなければいけないです。
どういう役を持ち役にするかなど。
しかし、その前に今後どう勉強していくか、そろそろ考えなきゃいけないですよね。
やはり、イタリアに行って本物オペラの空気も吸いたいし、
日本でも多くの舞台にのりたい!
いつまでにどうするかという計画書を書くのも必要かなぁ。
そういば今まで行き当たりばったりで生きて来たので…。
実は自分は歌は音大に入るまで、殆どやったことなかったのです。
もともと、中学・高校・大学まで吹奏楽をやっていた自分が音大にいこうと思ったのは楽器をやりたくてでした。
そのころはユーホニウムという
一見、アルミニウムと間違えられそうな楽器を担当していて
大学の吹奏楽部のある日、音大に行って専門に楽器を勉強しよと思い、腹をくくって大学をやめました。
当時楽器のレッスンに通っていたのでそのレッスンを音大受験に変更して、勉強を開始!
(そういえばあのころソルフェージュが苦手で苦労しました。大学に入学してからも苦労しましたが…)
実は自分の親は音大出身だったので
(今考えれば、そのおかげで理解が得れたようなものです…。)
親の出身校を受験しました。
自分が受験した音大はなぜか?声楽学科も併願できる制度があり、受験料も一律。自分の親は声楽出身
ということでやったこともないイタリア歌曲を殆ど練習せず
毎日を楽器の練習に費やして、受験!
実はこのときの歌の試験…恥ずかしながら、止まっちゃいました。
(今考えればよく受かりました。。。)
伴奏とのテンポが分らなくなり…、後はどうでもよくなちゃいました。まあ、第一希望ではなかったし。
(結局、上手く歌えたのは日本歌曲くらいでした。っといっても止まらなかったという程度ですが…)
楽器の試験は緊張しました。あんまり上手くいかなかった緊張で手が震えましたから…。
でも、採点していた先生が「ユーホ(ユーホニウムの略)は皆合格だね。」って!
この言葉今でも忘れません。
あのー結局、合格発表では声楽学科に名前があったのですが!
でも、歌をやってよかった。
オペラがこんなに楽しいものだとは大学に入ってから見に行くまで知らなかったし、
音楽しながら演技するなんて経験もなかったでしょ、楽器だったら。
今は歌で食べて行くことを目指しているし。
結局、始めた理由は他動的だったが…。
今度は自主的にやるために将来の計画を立てるべきですね。この計画がサクセスストーリーとなればいいのですが。
「あきらめたらそこで試合終了だよ。」(スラムダンクより安西先生の言葉)
諦めてはいけませんね。諦めない限り、終わりではないのです。
稽古そして稽古 [オペラ]
今月もあと残すところ半分くらいになりました。
そして、手帳を見れば今月残りあと2週間ほど全く休みがないことに気が付いてしまった。
試練です…。
最近は5月にある母校の音大のオペラ公演稽古が手帳のかなりの割合を占めています。こんなときは体が疲れていて風邪をひきやすいので注意しなければ!
3月には立ち稽古が始まるので毎日のように稽古があるみたいです。頑張らなくては!!
ホームページ更新しました。
演奏会情報やチョビの写真をのせました!
よろしくです。
高音は根性? [オペラ]
今日は学校に練習に行ってきました。っといっても練習室があいてなくて練習できなかった。
学校ではitogaccho氏にあったので一緒に遊んでしまいました。
氏の美声に合わせてかなり伴奏ひきました。しかも、初見で!初見ではなんとなく弾けるのですが、全くレベルアップのしない伴奏でした。
何曲か弾きましたが、『ボエーム』の「冷たき手」は半音下げで伴奏すると結構弾きやすいことが判明!だってハ長調になるので当たり前です。しかし、転調すると弾けなくなってしまう自分がそこにいました…。
でも、楽しく弾けたのでOKっということで。
itogaccho氏歌いにくてすんまへん
今日はふざけて『愛の妙薬』のネモリーノのアリア「あふれる涙」を歌ってみましたが、やはりテノールアリアはきついですね。
最高音がAsなので歌えるかなっと思ったのですが、考えがあまかった…。あんな高い音を連発するなんてテノールって大変な職業だ!
でも、今日はわりと高いAsの音が外さずでたのでよかった
高い音は根性です!
いいえ違いました。
高い音は無駄なところに力を入れないで、正しい道で歌うことがいいことなのです。高い音は欲張っていけません!
ひっくりかえるときは大体、高音で「よしやってやる。」と思って無駄に力を入れたときです。
つらいとここそ、体の力を抜かなくてはいけませんね。
歌と演技! [オペラ]
今日は夜、itogacchoさんとファミレスで夕飯を食べて語らってきました。オペラの話なんかを。
っということで今日はオペラのことを記事にしてみました。
オペラは演技をしながら、歌を歌うという大変な作業を同時にこなさなくてはならない芸術です。ミュージカルもそうですが、(しかも、ミュージカルはダンスもしなくてはいけない。)ミュージカルの場合はマイクが音量や響きなどを助けてくれます。オペラでは生声で客席に歌を届けなくてはいけないので、かなり歌うのが大変です。
最近のオペラの風潮として、自分は演技や演出がすごく注目されているよな気がします。しかし、実際オペラは歌劇なので歌がすごく需要な気がします。歌が上手い歌手、演技が上手い歌手どうでしょう?オペラでは、どちらも上手い歌手がいいのはあたりまえですし、殆どのプロの歌手は両方を持ち備えています。
しかし、自分はオペラに行ったらやはり歌を聴きにいきますし、心に訴えかけてくる歌を求めます。演じることは身振り手振りをすることだけじゃなく、声の演技もあるので演技=歌という要素も当然あると同時に、その要素がいい声や感動できる歌に直結しているともいえます。ただ身振り手振りの表現が上手くできても歌がよくなければどうしようもないと思います。オペラの発声は声をいかに聞き手に届けるかというところで発達したきました。演技が出来ても声が運ばれてこなければ、意味がないのです。
といっても、演技もかなり大事なものです。ブッフォな要素を持つオペラはかなりの演技力が要求され、やはり演技力がなければつまらないと思います。また、プッチーニなどは音楽と演技が密接な関係を持っているので、音楽と動きを合わせられる器用さも必要です。歌い手はいつでも演技と歌との狭間に悩まされているものです。どっちらのバランスも崩れてしってはいけないような気がします。